2002年
うづき の かほり
 


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      ナガタコーヒードットコム  珈琲道楽
==== 永田珈琲倶楽部 2002年4月1日 通算74号 ===
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このメールは「永田珈琲倶楽部」と出会い頂きました皆様に
=東京・小平=より”ゆったり風”に乗せてお送りしています。
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★☆★ 来たきた春が・卯月の目次 ★☆★
2002年・4月のかほり豆』
  『
 ザンビア AA・テラノーバ 』
『今月のひとこと
3・『珈琲の香店の巻・』
『永田珈琲店より きさらぎの風信..
『珈琲の詩』  ☆ ☆
6・『今月の香り各月珈琲豆名予定』
7・『お客様からのおたより
『一口記事
『永田珈琲倶楽部各店:店内』


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今月の━━ masahiro●●煎り人便り●●nagata ━━
   永田珈琲倶楽部の香りを全国に発信
         「継続は力なり」

***** No1 ******

    ◆◇◆・うづきのかおりの豆◆◇◆
《永田珈琲倶楽部WEB店・珈琲の香店では毎月様々な珍しい珈琲豆を毎月「今月の香り」として提供しています。》

今月は
[ザンビア AA・テラノーバ
です。

ザンビアはアフリカ内陸の熱帯の国で、広さはアメリカのテキサス州程あり、独自の文化、言語をもつ73もの部族がこの国で生活しています。
 アフリカ最大の湖タンガニーカ湖の最下部、ザンベジ側の源、壮観なビクトリア滝、アフリカ象を始めとする多種野生動物、そして広大な自然、様々なトピックがあります。
 
 ザンビアにおけるコーヒー栽培は1980年代にスタートしました。1985年にコーヒーの輸出が始まりました。生産量は1985年に330トン程度の少ない量でしたが、2000年には5,700トンにまで増加し、1000万ドルを稼ぎ出す程になっています。
 銅や鉱物は別として、ザンビアの経済のベースは農業であり、コーヒーはその中で重要な位置をしめています。
 コーヒーの生産コストは比較的低いのですが、同国は内陸に位置する為、輸出コストは高いのが現状です。南アフリカの輸出港ダーバン迄の長い陸送手段はトラックです。

 そのよう不利な条件下で素晴らしいコーヒーが生産されています。力強いそして生き生きしたアロマ、かすかなスパイスを感じさせる風味、バランスのとれた風味、中庸な酸味とコク、そしてアフリカ特有の非常に特徴的で複雑な風味が欧米のコーヒーエキスパート達を魅了しています。北欧への輸出が主でありましたが、近年アメリカや日本への輸出が増加しています。
 
 ザンビアの殆どの生産地域は、標高1,200m以上です。収穫時期は7月から10月迄となっています。
4500ヘクタールの生産地域のうち125ヘクタールは小規模農家です。品種はブルボンもしくはブルボン系の交配種で、固く丸い青緑の生豆です。

 ZCGA(Zambia Coffee Grower's Association)はザンビアのコーヒー生産者団体で、そのメンバーは、政府、小規模農家から大規模農家、研究機関、その他の代表となっています。現在75の大規模生産者、520の小規模生産者が加入しています。品質管理、マーケッティング、コーヒー豆の販売、プロモーションが主要な業務で、同団体により品質の認可を得たコーヒーには認定マークが付けられ、その品質が保証されます。

 同団体が推奨するコーヒーとして、
@Zambica estates blends ''Eagle'' AA/AB grade 
AZambica estates blends ''Hawk'' C/PB grade
ZCGAに加盟する小規模農家が生産しZCGAにより選別、ブレンドされた優れた品質のコーヒーです。これは優れたコーヒーを作る小規模生産者をスペシャルティコーヒー市場に参入させる為と量の確保と品質の安定化の為作られたものです。風味特徴として、ボディと甘味があり、既存のブレンドコーヒーにこれらを20%以上ブレンドすることで風味が確実にレベルアップします。

BZambia Terranova estate AA/AB grade
ザンビアの数ある農園の中で、最も優良な農園のひとつです。テラノバとは、「新しい土地」の意味で、その名をイメージさせるような風味、甘味、綺麗な風味、赤ワインを思わせるような風味と心地良い酸味があります。このコーヒーもZCGAにおける品質の認定を得ております。
これをメインとしたブレンドまたは単品のストレートコーヒーに適しています。

是非お試し下さい。


***** No2 ******

☆今月のひとこと
駅ビルにおける商店街と地域の商店街・
駅ビルにおける商店街と地域の商店街・
このところ、旅行した時、とにかく各駅ビルの中における商業施設の増加には目を見張ります。
ここまできますと、日頃から気になっています各地域の商店街の衰退はあるいはこの現象も大きく関係して来ているのでは、と思わずにはいられなくなりました。いわば、のど仏のところで消費者を止め、独り占めしてしまってきているのでは、と考えたのです。いまではさまざまな業種が出店し多くの駅に増えています。
こういった駅ビル化現象が、世の中の大きな流れに今後どういったことをもたらすのか、ちょっと考えてみたいと思います。

一つの例として、ある雑誌に京都駅のことが書かれていました。
以下その流れを見てみますと@旧国鉄を分割民営化した ⇒ A全国各地の主要駅に商業施設が出現 ⇒ B国鉄時代には禁じられていたさまざまな営業活動が自由になった ⇒ C 運輸関連に限定されていた法の縛りがなくなった⇒ D貨物輸送が鉄道から自動車に移って操車場用地が遊休化した ⇒ E巨大な不動産業者の出現 ⇒F商業地域(商店街含んだ)のビル経営 ⇒ G商業施設の過剰 ⇒H地域の商業施設衰退 ⇒ Iデフレスパイラル⇒J生き残るために無理に無理を重ねる商業者の悲鳴⇒K最後に生き残るのは至便の「駅ビル商店街」だけ⇒L街の活力は衰退⇒M地域社会が消滅⇒N無気力な都市空間へ・・・・・・・・。
さらにこんなことも予想されると記されてます。
それは今後「日本道路公団などの民営化」が避けがたいとしたら、まずパーキングエリアが様変わり⇒@サウナができ ⇒Aホテルができ⇒Bショッピングセンターも進出⇒Cレジャー関連も進出⇒D商業施設とサービス施設がJRに続いて、民営化された高速道路に集結⇒E地方都市が衰退・・・・・・・。

もしこのような流れが、本当になったら、結局のところ税金を湯水のように浪費したところが生き残ることになる図式になってくるのですが・・・・。
・・・・・いろいろ考えていましたら、この現象は実は一昔前の温泉街の流れと重なることではないのかと、ふと思いました。温泉客に全国から来てもらい、ゆったり温泉に入ってもらい、夕食もゆっくりしてもらう。
その後お客の方は連れだって温泉街に繰り出す。三々五々、にぎやかにさわぎながら各お店をひやかし練り歩いたものです。
そういうことが地域一体で当たり前のこととして繰り返されていました。それがいつの時からか、一カ所のホテルの中に温泉街が出来上がってしまい、外には殆ど出かけなくなったのです。こういうことが味気なさを産み大ホテルはいいのですが温泉街がさびれていくことになります。
さてこれは、今後の街並みつくりに重大な問題です。昔、「街に潤いをもたらしている喫茶店の将来は経営が難しくなり、街並みを形成するうえで自治体から補助を受けてやる業種になるのでは」、と冗談まじりに話しあったこともありましたが、全業種を含めましてまんざら考えられないこともない時代に入ったのかも知れません。それぞれの事業者は自由経済の中でしのぎを削りながら継続していかなければならないことは勿論ですが、「今月のひとこと」は税金を使ったところが残っていくということも現実に進んでいるということ、それが将来街の衰退をも招く可能性があるということも考えられる、ということを別の切り口から考えてみました。
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***** No3 ******
かおり店発信 2002 うつきの巻


現代人が求める“やすらぎ”
 
今日の日本は「ストレス社会」と言われており、ストレスを抱えている人々は多い。このような社会の中で「アロマセラピー」「リラクゼーション音楽」など「癒されるもの・場所」が人気となっている。人々は自分がリラックスできる方法を探し、疲れを取ろうとしているのではないだろうか。近年、スターバックスやドトールといったカフェを街のあらゆる場所で見かける事が多い。そして、昼間から必ずといっていいほどお客がいる。彼らは皆、珈琲や紅茶などを飲み一息ついて休んでいるように見える。また、仕事の合間などに珈琲を飲む人も多い。現に、世界の人口のおおよそ3分の1は、珈琲を飲むことを習慣にしている人たちがいるといわれている。
 しかし、人はなぜ珈琲を飲むのであろうか。珈琲にはがん予防、老化予防以外にも心臓病、肝臓病などを防ぎ、さらに二日酔いや頭痛の解消、ダイエットにも有効であるといわれている。また、17世紀半ばには英国ロンドンの珈琲店宣伝チラシにおいて「珈琲は万病に効く」ということが強調されたという話もある。現代の私たちも健康にいいから珈琲を飲んでいるのだろうか。確かに健康を意識して飲む人もいるだろうが、大半の人々は違うのではないだろうか。
 ここで「人は珈琲を飲むことによりリラックスできる」という仮説を立てて実験を試みる。被験者となったのは、珈琲を飲むことができる社会人。ランダムにサンプリングした。彼らには、自分が一番リラックスできる時間帯に珈琲とジュースどちらかを飲んでもらい、次の日には前日と異なる方の飲み物を飲んでもらった。そして、どちらを飲んだ時の方がリラックスできたかを記録、それを2週間続けてもらった。結果、「珈琲を飲んだ方がリラックスできた」回答の方が多かった。また、珈琲を飲んだ後に再び仕事をはじめたら「飲む前より集中できた」という回答もあった。珈琲は知的作業の能率を上げたい時、情緒面を安定させたい時に飲むと良いという医学的な証明も出ているのである。以上のことから「珈琲を飲むことによって人はリラックスできる」ということが言えるのではないだろうか。
 もう一つ、「珈琲の香りに対しても、飲むのと同様にリラックスを得ることができる」という医学的な証明のあることから、仮説を立てて実験を試みた。被験者は、珈琲の匂いも味も嫌いという人たち以外の人々である。彼らに、「珈琲の香り」と「ラベンダーの香り(花の中でも特にリラクゼーション効果が高い)」をかいでもらい、両者をかいだときの脳の血液量を測った。結果、珈琲の香りをかいだ時にのみ、右脳の中にある、快感をコントロールして快感機能を高める中核側座核という部分の血液量が明らかに増えていたのである。珈琲を飲むのと同様に、情緒面の活発化、集中力を高めるということを意味しているのである。
 以上のような結果から、現代社会に生きる私たちが「安らぎ」を求めてカフェテリに行き、そしてリラックスしているといえる。また、そのような消費者の需要が高まっているため、街のさまざまな所にコーヒーショップができているのではないだろうか。
そして、これからの社会においても「安らぎ・リラックス」を求める客がいる限り、このような現象は続くと思われるのである。


   ●今月の絵本●

『ジュリアスはどこ?』
 ジョン・バーニンガム作 谷川俊太郎訳
『ジュリアスのうちではお母さんとお父さんが変わりばんこにごはんを作っているようです。ところがジュリアスは呼ばれても知らん顔。でもお母さんもお父さんもおこりません。世界の反対側、エジプト、チベット・・・どこへでもジュリアスにごはんをもっていってあげるのです。』絵もお話も、大気に入りの一冊。12月の「ねぇ、どれがいい?」と同じ作者の不思議な魅力のある絵本です。ごはんの内容なんかもう最高!どうして絵本のごはんはあんなにおいしそうなんでしょ??

『アンとアンディの大冒険』
 ジョニ−・グルーエル作 落合恵子訳
小さい頃、読むと夢に出てきそうな強烈なキャラクターが満載の、これまたおすすめの一冊です。ページをめくるのが楽しくてわくわくして、毎回そう!ちょっと長いけれど絵だけ見ても十分楽しい絵本です。

         
    珈琲の香店 店長  永田 景子

***** No4 ******

▲▲永田珈琲より四月の風信▲▲

永田珈琲より四月の風信
………………………………

春爛漫 皆様には御機嫌よろしう

 況是青春日將暮
 桃花亂落紅雨如

 梨花一枝之春

 柳ァなよなよ風まかせ
 山吹ァうは氣で・・・

今歳四月はどうにもひとつ
書き漏らしがあるやうで・・・

ー百花到春爲誰開
さうさ今季の花は
天帝のためだつたのか知ら
ねえ、春風さんよ春風さん

   壬午歳卯月好日   寺崎郷識
   

***** No5 ******
店のお客様が本をお出しになりました。 = 河村 忠 氏 =

◆◇ 「珈琲の見える風景」 ◇◆ 

コーヒーが芸術だとしたら
その力は二つある
ひとつは勇気を生み出すこと
不安になりかけた心に行き届く
早朝の小鳥のさえずり
その作用を与えてくれるもの

そして・・・・・・・

水滴のように  ☆

水滴のように

外界で、大雨に降られたかのように
疲れ果てた姿をさらしていた
味さえもわからぬほどでも
珈琲をいれてくれた店

あの時と変わらぬ風景とその姿勢
数多の季節を超えてここにいる
少しずつ進化していったこの私は
人生の足場を固めながら
滴が砂漠に染み込むような珈琲を飲む
そして巡りゆく来世紀もここで
自分の成長を確認していくのだろう

街角で大風に打たれたかのような
やつれ果てた姿を見せていた
他に行く場所がないほどでも
珈琲をいれてくれた店

あの過去と移りゆく未来の分岐点
自己を確立しここにいる
少しずつ脱皮し続けたこの私は
人生の将来を見据えながら
オアシスに無事たどりついたような珈琲を飲む
そして 巡りゆく来世紀もここで
自分の向上をきっと噛みしめていくのだろう


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***** No6 ******

☆これまでの『今月の香り』の状況です☆
2001年 :
寿のコーヒー
  ハワイコナ エクストラファンシー
1月のコーヒー  
Eco−Ok Coffee 
              グアテマラSHBサンタ・イサベル

2月のコーヒー 
エチオピアウォッシュド イルガチェフ
3月のコーヒー ブルンディ ンゴマ
4月のコーヒー 
Eco-Ok Coffee 
              エル・サルバドル ラス・ケブラダス

5月のコーヒー  
ウガンダアラビカ マウントエルゴン
6月のコーヒー  
コスタリカ ドータ・タラス
7月のコーヒー  
マンデリン ラスナ リントン
8月のコーヒー  
パプア・ニューギニア モ
9月のコーヒー  メキシコ ハルテナンゴ     
10月のコーヒー タンザニアAA アデラ(キリマンジャロ)
11月のコーヒー  グアテマラ ウエウエテナンゴ 
 Los Laureles Farm(
oaction coffee)
12月のコーヒー  
2002年
1月 ケニア テーラウィン
2月 エチオピア ナチュラル デルガーゴ
3月
ブラジル・ブルボンスペシャルティコーヒー
↑⇒ 以上のようにこれまでお楽しみ頂きました。
4月 ザンビア AA・テラノーバ

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***** No7 ******
お客様からのおたより

長野県白馬村の藤田様
永田珈琲倶楽部 様

今年の白馬の冬は、豪雪でなかなか大変でした。
が、その割に暖かい日も多く、なんだか変な年です。
特に、3月に入ってからは、4月を思わせる陽気が続き、雪融けも進みました。
今日は、1mを越える雪の中から枝を出して花を咲かせている、まんさくを見つけました。
かなり、地味な花ですが、なんと言っても春一番に咲くのでなかなか味わいがあります。
もうすぐ、白馬も春です。

ではでは。

***** No8 ******

一口記事・

ベトナムコーヒーが人気、とか
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ベトナムコーヒーはいかが。
世界一のコーヒー生産国はブラジル。
では2位は?というとベトナムと答えられる人は意外と少ないのでは。その理由は多くがインスタントや缶コーヒーなどの原料になる黒衣だからだ。
だがその独特な注ぎ方が関心を集め、最近のアジアブームもあってベトナムコーヒーが表舞台に登場しつつある。
それは、ベトナムコーヒーを注文すると練乳を1センチほど入れたガラスのカップが出てくる。あるにフィルターをかぶせコーヒーをポタポタ落とすと白い練乳と黒い液体の層に割れる。上積みの液体は土くさくて苦い。練乳の甘さも強烈だ。
でもその2つが混ざりあうと滑らかな甘みに代わる。

フランスの植民地だったこともあるベトナムにはコーヒーを飲む習慣があった。練乳を使うようになったのは冷蔵庫がなくを生クリームを補完できなかったためといわれています。外貨獲得の手段として急激な増産が始まり生産量はこの10年で9倍になり、一昨年はついにコロンビアを抜いて世界第2位に浮上したわけです。
ベトナムコーヒーは加工品やブレンドに使われる安価な品種がほとんどですが、最近は単価が高くレギュラーコーヒーに使われるアラビカ種の生産も増え、中米産並の品質のサンプルも見かけるようになっています。
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***** No9 ******

永田珈琲倶楽部各店の催し
☆永田珈琲店内展                                 
版画
アイズ・ピリ 他
 多数

☆ぽえむ店内展
石井 達美 五展

☆珈琲の香り店内展
ザン・ボン・ビン 展
タイの少女の作品・一点

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==== 2002年4月1日 END  ===
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珈琲道楽  店主 永田政弘  
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