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2002.1.23.Wed.

1月24日(木曜日)
おはようございます。

今(午前7時)ホテルの窓から朝日を望んでいます。
良い天気になりそうです。
今日も1日が始まります。頑張って視察致します。

都市基盤整備調査特別委員会行政視察
二日目

大阪府・大阪市

大阪ガス実験集合住宅NEXT21について  

大阪ガス実験集合住宅NEXT21
屋上や各階テラスなどに設けた自然植裁、燃料電池と太陽電池による電力供給など、環境保全と省エネルギーに取り組んだ実験住宅。
                  大阪市天王寺区/TEL.06-6460-6223



大阪ガス実験集合住宅NEXT21

 1月24日、都市基盤整備調査特別委員会行政視察で視察しました。見学先は大阪市天王寺区にある大阪ガス鰍フ実験集合住宅NEXT21です。脚光を浴びている「固体高分子型燃料電池(PEM)」や「触媒湿式酸化方式による汚泥・生ゴミ処理装置(アクアループシステム)」等について大阪ガス梶E営業技術部の志波 徹氏から(もう5,6年担当だそうです)説明を受けた後、実験住宅を見学しました。しょうしょう寒い中屋上からでした。

実験集合住宅NEXT21の概要
 NEXT21は大阪ガス鰍フ社員の方が家族で住み、実際に生活することによって各種実験の効果を検証するというユニークなもので、1994年の優良エネルギー設備顕彰の優秀賞に始まり、各種の賞を受賞している。
   第1フェーズ(1994年4月〜1994年3月)は、『「環境保全・省エネルギー」と「ゆとりある暮らし」の両立』をテーマとしていたのに対し、第2フェーズ(2000年4月〜2005年3月)では、「地球環境と人の暮らしへの配慮」がテーマで、省エネルギーを図る機器を使いながら、さらにわれわれの生活のあり方も模索する実験を実施されていた。

実験住宅の概要
@地球環境を配慮したエネルギーシステム
 ・住棟エネルギーシステム:9.8kWガスマイクロコージェネを核とし、7.5kW太陽電  池、氷蓄熱吸着式冷凍機等からなるコージェネレーションシステムを導入。100kWのリ  ン酸型燃料電池の導入により27%の一次エネルギー削減を実現した第1フェーズに対  し、さらなる省エネルギーを目指す。
 ・住戸エネルギーシステム:固体高分子型燃料電池(PEFC)<0.5kW,5kW>の第一次試作機を設置し世界初の実居住実験を実施中。
  発電効率35%、熱回収30〜35%、
  総合効率65〜70%を目標。 
A地球環境と人の暮らしに配慮した建築システム
 ・躯体・住戸分離方式:耐用年数の異なる躯体と住戸部分を分け、二段階で計画・建築・供給を進める方式で、躯体は100年、住戸は25年の耐用年数を想定していた。
 ・有害物質の排除:自然素材の使用や、ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物(VOC)を含む素材を極力排除する試みを実施。ダイオキシン対策として塩ビの使用もできる限り回避していた。
 ・自然と共生する生活:植裁を地上から屋上まで縦方向に積み重ねた自然環境を作り、居住者の安らぎ、緑化による日照遮蔽、躯体への蓄熱抑制を図っている。野鳥や蝶も飛んで来るとのことである。
B人の暮らしに配慮したコミュニティ実験
 ・立体街路・井戸端空間:NEXT21という集合住宅は立体的に積み上げられた街であり、共用廊下、階段、外部共用空間を「立体街路」、「井戸端空間」として生活空間の範囲を住戸外へ緩やかに広げやすくすることを目的としていた。
 ・入居者が主体となった住環境の整備:住環境整備のために住まい手が自らコミュニケーションを取り、共同作業をすることによる、コミュニティ形成の過程を調査していた。

■汚泥・生ゴミの処理装置(アクアループシステム)
 住宅から排出される可燃性廃棄物を非燃焼方式で酸化処理するプラントで、ダイオキシン等の環境汚染物質を排出せず、しかも酸化の際に発生するエネルギーを有効利用する時事世代型廃棄物処理プラントである。第1フェーズでは汚泥と生ゴミの実証処理運転を延べ14,000時間にわたり実施している。その結果、トイレや植栽用として再利用している中水のBOD,SSは3ppm未満で環境調和性等の性能確認も実施済みである。それに加え、第2フェーズでは新たに紙・プラスチックの処理も可能とする検証運転を開始予定されているとのこと。今年度末に性能確認試験を終了した後、来年度中の商品化を目標。
   ・処理能力:30s・可燃性廃棄物/日、1.2m3・廃水/日
   ・運転条件:8Mpa、250℃


■あとがき
 

大阪ガスの説明

NEXT21は、2010年の都市居住を想定して建設した実験集合住宅です。「ゆとりある生活と省エネルギー・環境保全の両立」をテーマとし、ハード・ソフトの様々な実験を行っています。
建築性能の向上と省エネルギー設備機器により、一次エネルギーを増加させずに良質な住環境を実現し、環境負荷を低減することを目的としました。

1993年10月に竣工し、1994年4月から5年間の予定で、実際に様々なライフスタイルの社員16家族が住み、居住実験を行なっています。
環境保全の取り組み・屋上、各階テラス、1階中庭などに約1000平方メートルの緑地を確保しました。20種類の野鳥や21種類の自生植物が観察されています。

住戸の生ゴミ・排水を住棟内で処理し、中水として回収し、植栽の散水と住戸内トイレの洗浄水に再利用するアクアループシステムを設置しました。

下水道負荷を低減するとともに、NEXT21で使用する水の27%を中水でまかなっています。
省エネルギーの取り組み
100kW燃料電池と7.5kW太陽電池により住棟内で必要な電力をすべて供給する独立電源方式に加え、住棟内を直流で送電する直流配電方式を採用しました。

建築性能の向上と合せ、従来の断熱仕様・設備の建物に比べ、一次エネルギー量及びCO2発生量の27%削減を確認しました。

  1. ゆとりある生活の取り組み
    • 躯体・住戸分離方式やフレキシブル配管方式により住戸設計や間取りのフレキシビリティを確保し、更新性の高さを実現しています。ライフステージ等の変更に対応してリフォームしながら建物を長期に使用することができます。
    • 立体街路(共用廊下)は、町屋の路地裏空間のようなふれあいのスペースとなるように設計されています。
    • 住戸内には、24時間換気空調を始めとする様々な設備機器を開発し、設置しています。

このような実験を通して、未来の住宅に生かされるデータを蓄積し、情報発信を行なっていく予定とのことです。



以上、大阪市にて発信。


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