いよいよ日本でも珈琲が健康食品として捉えられる気配が強くなりました。
それは先々月お知らせいたしました、珈琲が肝臓に良いという記事に続きまし
ての第二弾は『珈琲の香り』がなんとガンに効きそうだという、嬉しい
情報です。
その前に申し述べたいことは、いつも珈琲の論議になる時、実験時に
おける豆の状態なのです。生豆の時の状態は?焙煎してからどのくらい
経っているのか?挽いてからどのくらい経っているのか?焙煎度合いは?
立て方は透過法か煮出し法か浸漬法か?香りは液体に溶け込んだときより
も挽いている時が高いのではないのか等々、身体に良いか悪いかは、ある
限定された(腐っていないとか、脂肪分の溶けだし量とか)時間内に行わ
れないと又基準が揺らぐことになります。無関係ではないと考えていますので、
この点に関してもっと詳しい資料がほしいものです。
『コーヒーの香りにガン予防効果』
入れ立てのコーヒーの香りは、ガンや心臓病の予防に大きな効果があり
そう−−。サンフランシスコで開かれた米化学学会で、珈琲党を喜ばせる
こんな研究結果が報告されました。報告したのは米カリフォルニア大学
デービス校の日系研究者「タカユキ・シバモト教授」。研究によりますと、
新鮮なコーヒーの香りには、ガンの要因となるDNAの酸化や心臓の老化
を妨げる、少なくとも300種類の酸化防止化学物質が含まれ、効果は
ビタミンE、Cに匹敵するという。カフェインの有無は関係なくカップ一杯
分の効き目はオレンジ3個分。ただし、入れてから10分〜20分のコー
ヒーに限られるということです。教授は「コーヒーの身体へのマイナス面
ばかり指摘されるが、長年、世界各地で多くの人たちが愛好してきたのは、
何かあるはず」と研究を思い立ったそうです。
☆・・・・・人間の寿命の数十倍の歴史を積み重ねている珈琲。いつの時代も一面
偏った考え方をされ続けている珈琲。ある時代には迫害さえも受けた珈琲。
しかし現代もなお歴史を超えて世界中の人々に愛飲され続けている珈琲。
この頃私は、珈琲に携わってこれたこと、又こうやって珈琲のことを、
私なりの考えで発信できることを考えた時、まだ求めるものがたくさん
あるにしても良かったなあとつくづく思います。たかが一人の発信ですが、
珈琲豆自身が主張したい本当の姿を、継続という時間の積み重ねの中で
いくらかでも手助け表現してあげてるのかなあ、とも思います。
行き着くところは、珈琲を美味しく飲むのに能書きはいらないのでは、とも考えます。
(そのためには勿論、過程におきましてはたくさんの条件ありますが)
・・・・・・・・・☆