BAR-kaori
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煎り人のかたらい・今月の香り・

1996年・やよい(弥生)

珈琲を飲みながらちょっと”ひとこと”



藍染め織り椿模様



 
やよいの香り 1996年 March’sAROMA

毎月・珈琲の香店・と同時発信致します。



はるのにわのちいさなせかいで

ひとこと

   ・今月の香り・やよいの香りはエクアドルのナチュラレッサ(Ecuador)です。
今月の香りはナチュラレッサという銘柄で遠くエクアドルのマナビ地方からやってきました。このナチュラレッサ(自然派)は無農薬 有機栽培コーヒーです。自然の力で育っています。コーヒーの木は バナナなどのシェードツリーと言いまして(日陰をつくるための植物。ガテマラではねむの木も使用されていました。)この木々達にはさまれまして 十分に間隔をあけて植えられています。そのため一本一本が丈夫に育ち、化学肥料にも農薬にも頼る必要が無いのです。
さらに植え方や剪定の工夫などで良質の豆に育ちます。摘み取ったコーヒーチェリーは、紅く熟した実だけを選び加工に送られます。エクアドル・マナビ地方の農民が手塩にかけて丁寧につくり、厳選された良質豆のナチュラレッサは未熟豆がなく力のあるボディを持つと評価されているのです。「適度な酸味と こく、柔らかであっさりとしたのどごし」を目指して数回焙煎テストを繰り返しました。オールドクロップの為二ハゼまではいかせず、一ハゼと二ハゼの 中間より少し後、の位でフィニッシュ致します。
御賞味下さいませ。
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******** 今月の語らい *******

二月もあわただしく過ぎました。東京は今年、水不足が深刻になりそうですが、二度ほどつかのま、世界を真っ白に清めてくれます雪が降ってくれました。[焙煎の 香り染み入る 雪のはな]。
2月28日現在永田珈琲倶楽部のホームページ来店者数1300件突破。ホームページの内容も段々ページ数を増やしていますが次から次へとやることが増えてきます。その中で今月は[日本の珈琲の歴史&永田珈琲倶楽部]というページを作りましてその年度別のなかに今から120年も前に国の政策としまして日本で初めて珈琲の木を栽培し、豆を45kg収穫した小笠原の事を書いたのです。それから何と二日後、現在小笠原で商工会の会長の役を受け、島の活性化のために非常な努力をされています鯰江さんより、(現在も小笠原で[ボニンコーヒー]の銘で栽培してらる方がいらっしゃるとは聞いていました。)100gだけ豆が手に入ったので是非手渡ししたいとの電話があったのです!・・・
そしてその貴重な豆が三日後本当に手に入ったのです。 [小笠原産無農薬珈琲・生産者は笹本農園]です。 今回は皆様迄は残念ながらお届けする事が出来ませんので、飲んだ味の報告だけさせて頂きます。(生豆ではありませんでした)焙煎度合いは一ハゼ中頃でしょうか、酸味がしっかりあり、旨味がたくさん味わえました。飲んだ後のさわやかさは自然に近い栽培の証拠なのでしょう。珈琲の世界はこういう人がいるから本当に素晴らしいですね。\(^o^)/\(^o^)/
ちなみに小笠原(ボニン)には[コーヒーの山]という名の山が今もあるのです。将来、いつか又この山一杯に珈琲の木で埋まるとを願って。



小平まっさかりのつばき

MESSAGE

1996年度 現場からの珈琲教室の開催日


・3月23日・4月20日・5月18日・6月22日・いずれも土曜日・午後1時30分より2時間、新鮮な珈琲を飲みながら進めていきます。また今月の香りのおみやげ付きです。会費1000円。[こもれび]にて行ないます。毎回限定10名様です。各店で受け付けています。

by iribito masahiro

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