BAR-kaori
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煎り人のかたらい・今月の香り・

1996年・しわす(師走)・

珈琲を飲みながらちょっと”ひとこと”




珈琲の苗をこんな風にしてみました


 
1996年 師走 December's AROMA

毎月・珈琲の香店・とホームページアクセスの方へ同時発信致します。

ひとこと

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アクセス件数ついに10000件を超えました!!
1996年11月30日・岩手県・佐藤様


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今月の香り

 

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初 冬・12月のおたより申し上げます。

 [今月の香り]のお便りをこれまで・永田珈琲倶楽部ホームページに御来店くださいました方に発信いたしてます。
ひと月毎の通信どうぞご覧下さいませ。なおこれは毎月[ホームページ]と[珈琲の香店]に同時発信している内容です。

*********・今月の香り・**********

今月、しわすの香りは先月に続きましてインドネシアよりご提供致します。
「トラジャ【Toraja】・中深煎り」です。
それはトラジャにしましては、大変良い豆が手には入ったからです。 豆面も勿論ですが香りがとても良いのです。
普通ですと中煎り程度がいいと思いますが、当店では通常その豆を提供していますので また違った煎り度合いに挑戦して、師走の香りと致します。
2ハゼ中間過ぎ、まもなくのところで釜出し致します。 今回入荷の独特の風味どうぞご賞味下さいませ。
☆インドネシア【Indonesia】(ネシアは島の意)西南太平洋の島嶼群。 スマトラ・ジャワ・ボルネオ(カリマンタン)・セレベス(スラウェシ) ・チモールの諸島及びその付近の島々を総称。 インドネシアのうち旧蘭領東インド地域に生れた共和国。 1945年独立宣言。首都はジャカルタです。

******* 今月の花はさざんかを配しました *******

庭の片隅でなごりのもみじと・・・・

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******** 今月の語らい *******

北から南からメールが届きます。これまでにない季節の変化をリアルタイムで感じさせられます。
これから水仙が咲きそうという一方、雪が一面真っ白と言うお便りが同時に入ってきますと
日本は広い、その中では同時間の中でいろんな人が生きているんだということ、自分のやっているインターネットの世界から見えてきます。
今年の紅葉は例年にないくらい綺麗でした。私は今年の秋は、遠野市、花巻市、宮沢賢治記念館、等の周辺、また水上温泉周辺、奥只見ダム周辺と3回に渡りまして旅行をしましたが例年になく 何処に行っても借景堪能しました。
雨が降らないとか、急に寒くなって昼夜の寒暖の差が激しくなったとかの、気象条件がピッタリだったのでしょうね。

今月のかたらいは旬と甘味についてお話ししたいと思います。
旬はいつかと聞かれました時ちょっと考えました。 これまで、なかなか生産地の状況がわからなかったからです。 勿論今でも細部に渡ってはわかりません。でも身近に下坂珈琲農園さんを知ってから、全く見えなかった部分が少しだけでも情報としまして入ってくるようになりました。ゆくゆくはブラジルの下坂珈琲農園さんにもインターネットの設備が出来るでしょうから、その時にはかなり細かい事も知ることが出来るようになり皆様にもお伝えできるようになると思いますが、さて・・・・。
いつもの例えですが、お米の世界、自然の流れ(今は強制的に乾燥していますのでこの流れには乗らないでしょうが)でいきますと例年9月、10月頃には(地方によって違いますが→ちなみに、今お米やさんに聞いたのですが今年の新米の入荷時期は、高知・宮崎はなんと7月末、千葉も早かったそうです。他は10月はじめより順次入荷していると言うことです。)旬(新米)を味わえることになります。
この新米=旬の図式を珈琲にあてはめてみますと自然の恵みを一杯受けて、(完熟しているとしますと)やはりしっかり実った収穫に近い方が「旬」だと考えるのが素直ではないかとおもいます。 その後の保管、焙煎の技術等の問題がある為に、オールド(時間を経過させ水分を抜き乾燥させる→熟成ではありません)に向かうわけですが、それはそれの味として別にとらえ、「旬」というある意味で厳しい言葉の世界からは遠ざかっていくような気がします。
この「旬」を直火式焙煎機でうまく焙煎したとしますとご褒美に太陽と自然の恵みで成長する過程でたくさんの成分を形成してきました 甘味がしっかりと出てくることになると思います。
問題は本来ならそもそも持っている珈琲豆との出会いとその味を うまく引き出せるかどうかなのだと思います。私が求めていますのも全ての珈琲に甘味を、です。
今月は早々と1996年度もののニュークロップが下坂農園より入荷致します。これも今までには無い早さです。(農園では年中平均気温が一定、暖かいので雨の状況で花が咲いたり、実ったりが同時進行で進んでいくのだそうです)。この豆を来年早々、「睦月の香り」として皆様へ提供していきたいと思っています。その前に私がひと味・・・です。

寒さに向かって鉢植えしました。1996.11.25.



by iribito masahiro

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