BAR-kaori
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煎り人のかたらい・今月の香り・

1997年・やよい(弥生)・

珈琲を飲みながらちょっと”ひとこと”



もも、もも、はる、はる。


 
1997 March 's AROMA

毎月・珈琲の香店・とホームページアクセスの方へ同時発信致します。



ひとこと

 
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早春の候、おたより申し上げます。

[今月の香り]のお便りをこれまで ・永田珈琲倶楽部ホームページにアクセスしてくだ さいました皆様に発信いたしてます。ひと月毎の通信 どうぞご覧下さいませ。なおこれは毎月[ホームペ ージ]と[珈琲の香店]に同時発信している内容です。

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*********・今月の香り・語らい**********
はる、です

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三寒四温の繰り返しで確実に春に向かっています。
珈琲業界は今年は価格の面で激しく変動しそうです。
すでに昨年からブラジルの質の良いのが出回らなくなり(当倶楽部は有り難いことにブラジル系統は下坂農園のおかげで常に良い豆が手に入っています)今年の中間あたりはかなり心配されます。
ブルーマウンテンNO1の次に高いハワイコナ・エクストラ・ファンシーも12月から当倶楽部にも入って来ていませんでしたが、現在もなお情報ありません。そして生豆はニューヨーク相場が上がりまして、当倶楽部への入荷分もすでに値上げされているのです。マスコミではまだ大きく取り上げていませんが(消費税、ガス、電気等の値上げの事もありますのでタイミングをはかっているのかもしれませんね)さてこれからどうなるんでしょうか?

今月はエスプレッソについて少しお話ししたいと思います。
と申しますのはこのところ、このエスプレッソについてのご質問が相当多くなりました。私がメニューに最初に載せたのはもう10年程も前になります。当時としては高いマシンを買ったつもりだったのですが、いかんせんクリーミィーの状態がなかなか出来ないのです。
今はエスプレッソ系と申しますか、これを基調としてコーヒーのバリエーションがひろがり、又フードやアルコールとの組み合わせで、幅広い利用動機に対応しようとする、これからの喫茶業の飲み物の中の一つの生き方を担うものとして位置づけられていくのかも知れません。しかしここでもまた本来のエスプレッソ(30CC位の出来上がりとか)を求めるのではなく、ジャパニーズ風エスプレッソがまかり通って行くような気がしますが、どうなりますか。
永田珈琲倶楽部では旨い豆から出発する「美味しいエスプレッソ」作りを考えています。

エスプレッソの図式
まずエスプレッソとは Express→ 急行と言いますから高速、早いと言う意味です。
高温の蒸気で、急速、短時間に抽出をします。
これが前提となって次の段階を考えていくことになります。その為にどういう豆、量、メッシュが必要となるかと言うことになります。
珈琲豆の焙煎度合いは深い煎りです。それぞれの焙煎度合い での好みの問題ですので、浅い煎りでも構わないでしょうが長い歴史は深い煎りです。
当倶楽部での深煎り豆は→ストロングブレンドとマンデリンです。他にイタリアンロースト(当倶楽部では焙煎してません)迄煎り上がった豆を使用します。
量は→ 一人前12G〜13Gが目安でしょう。(イタリアのモカ社の器具は1人前4G〜5G)メッシュは→ 表面積を出来るだけ広くしてあげなければなりませんので細かく細かく挽きます。それは短時間の内に抽出するからです。
その他の条件は、それぞれお試し下さいませ。



現在のイエメン山中の珈琲農園.1997.1.

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********今月の香り**********

今月の香りは新豆第2段として、大自然珈琲をと考えていたのですが残念ながら弥生の香りには間に合いませんでした。(3月上旬に入荷の予定です)
それにかわりまして、今年限りの下坂ブルボンの新豆を呈したいと思います。
この下坂ブルボン種は土づくりから始まり、有機栽培、無農薬栽培で自然の恩恵を一杯浴びた珈琲、乃ち完熟した豆だけを一個一個手で摘んで、機械による強制乾燥ではなく、天よりの太陽エネルギーによる天日自然乾燥等、一連の作業工程に拠って出来た「下坂ブランドのブルボン種」です。機械を介さないこの一連の大作業は大変な時間と、労力と、お金がかかります。
旨い珈琲が出来るのはわかっていても現在ではどの国も経済性を優先させ、そこまで手をかけてやることがなかなか出来ません。とりわけブルボン種自体がとても繊細でちょっとした病虫害、悪天候にも弱いのです。当然だんだん作られなくなります。自然の恵みをたくさん浴びてやさしさが一杯伝わって来ます、その持ち味を十分に出してあげたいと思いますのであまり深煎りはせず、2ハゼ入って間もない位で釜開けとします。

P.S.:やはりこのブルボン種は手が掛かりすぎるのでこれからは栽培しないと、2月に下坂さんより話がありました。今年一杯分程は予約していますが在庫が無くなり次第終わりと言うことです。これから先は殆ど手に入らなくなる事になります。
それこそ特別な思い入れで一釜一釜焙煎をしていきたいと思います。せっかく2年前に出会った豆ですが、終わりになるのがわかっているのなら、それなりの気合いも必要です。自身によく言い聞かせて焙煎するつもりです。
春の足どりを一歩一歩感じます珈琲工房より今月も精一杯、煎り人の世界発進します。
どうぞご賞味くださいませ。


******今月の花*****


・・・・・もも 一花 一花 ・・・
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小平美園・第五回楽笑会・


\(^o^)/なんと柳花さんが二つ目[春風亭昇之進]に昇進致しました \(^o^)/
\(^o^)/おめでとうございます!\(^o^)/


3月6日・木曜日・午後6時30分開場。ルネ小平レセ プションホール・入場:無料です。
若手落語家による落語会が催されます。 地元の若い者の有志によりまして、小平駅周辺の人たちとのつながりをつなげていきたいとの考えでスタートしました。
毎回100名を超えるお客様がお見えになりますが、今回は春風亭柳花さん改め春風亭昇之進の二つ目昇進の初お披露目です。それになんと春風亭柳昇師匠が特別出演して下さいます!!
・春風亭龍之助さん・講談家の神田ひまわりさんのよりまして、若さ一杯と円熟の間、お楽しみ下さいませ。機会ございましたら小平迄どうぞ。

募集してます。
珈琲に関することで、楽しい話題、独断と偏見の能書き等々ありましたらどうぞメールを下さいませ。


イエメン:モカ豆を選別してます。

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