BAR-kaori
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今月のこのページの壁紙は、焙煎中の
炎と珈琲豆のチャフが舞いを演じている色合いの表現です。

煎り人のかたらい・今月の香り・

1998年・ やよい(弥生)・

珈琲を飲みながらちょっと”ひとこと”


はやめのちいさなはなみつけました
2.26.

1998 March 's Aroma

暖 だん


今月の香りの珈琲


「小平・武蔵野物語」
です
今月の香りは、小平のネーミング第三弾です。
「小平・武蔵野物語」と銘しました。
武蔵野の匂いを嗅ごうとしてもだんだん出来なくなってきましたが小平にはいつも緑を持った松、また、季節の変化を身体一杯で表現していく、なら、くぬぎ、くり等、林の中にはまだ武蔵野が残る所があります。
そのうち武蔵野の思い出の匂いだけが残って借景はなくなるかも知れません。そう思えるほど周りの景色の変わり様は急激です。
それでも国木田独歩の『武蔵野』の中の文の光景は小平で、まだ四季折々味わうことが出来ます。その光景をイメージしながら今月も『かおり』を創りたいと思います。イメージ珈琲豆はコロンビアをベースにします。
下記に国木田独歩の『武蔵野』の一部を載せさせて頂きます。
「今の武蔵野は林である。林は実に今の武蔵野の特色といっても宜い。
即ち木は主に楢の類で冬は悉く落葉し、春は滴るばかりの新緑萌え出づる其変化が秩父嶺以東十数里の野一斉に行はれて、春夏秋冬を通じ霞に雨に月に風に霧に時雨に雪に、緑蔭に紅葉に、様々の光景を呈する。
木葉落ちつくした頃ならば、路は落葉に埋れて、一足毎にがさがさと音がする。林は奥まで見すかされ、梢の先は針の如く蒼空を指してゐる。
日が落ちる、野は風が強く吹く、林は鳴る。武蔵野は暮れむとする、顧みて思はず新月が枯林の梢の横に寒い光を放てゐるのを見る。」
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ちいさな写真をお送りしますよ。
私は今回とうとうザウルスを購入しました。今の毎日の動きにはどうしても必要になってきたのです。しかしこんなに使い勝手がいいとは思いもしませんでした。あの小さな身体でこれまでは考えられなかったいろんな事が出来るのです。
その中の一つがデジタルカメラです。今、通常はOlympusの81万画素仕様を使ってますが(これも画像がとてもきれいですぐれものです。しかしその後なんと141万画素が出たのです!!)このザウルスデジタルカメラを使うようになってからは手軽に撮影、即送信が出来るようになったのです。
携帯電話との組み合わせで、電波の届く所からは受発信が尚、簡単に出来るのです。先日も伊香保温泉から画像、メールを本当にあっけないくらいの速度で送進を経験しました。今までデスクトップパソコン、ノートパソコンと重いものを運びながらやってましたが、現在はここまで来てしまったんですね。




「小平・武蔵野物語」

BAR-kaori

香りを求めて


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    ☆「コーヒー先物上場6月にも見切り発車」との記事が日経に載りました。その内容をお伝え致します。
価格変動増大に不安と期待
東京穀物商品取引所が、六月にもコーヒーの先物上場を決めた。
焙煎(ばいせん)、流通企業といった「当業者」の賃成が得られないままの見切り発車となる。市場菅関係者には不安要因も多いものの、投貸家の参入で期待以上の大型商品に成長する可能性もある。全日本コーヒー協会の調べによる日本のコーヒー輸入量は96年で約32万6000dと、世界第三位の規模だ。「円建てでヘッジできる市場が必要と判断した」という取引所の説明を、商社など流通企業の多くも一応納得している。
だがこれがそのまま「上場賛成」という意見にはつながっていない。特に原料価格の変動を嫌う焙煎会社には、上場によって価格の変動リスクをへヅジできる利点より、「投機資金の参入によって価格変動がかえって増大する心配」の方が大きい。
専門家から見れば技術面でも魅念はあるという。現在日本が輸入するコーヒー一豆の生産国は四十力国以上)にのぼる。さらに、積み出し港や等級なとで商品は細かく分類される。しかし、東穀取が受け波し供用品として設定するのはアラビ力種が六力国、ロブス夕種が四力国。アラビ力種を上場するニューヨークコーヒー・砂糖・ココア取引所(CSCE)が19ヵ国、ロブス夕種を扱うロンドン国際金融先物取引所が二十二力国の商品を供用品とするのに比べ見劣りが否めず、「焙煎会社が先物市場で生豆を調達しようという気にはならないのではないか」との声が出る。
上揚に積極的だった商品取引会社にも不安はある。アラビカ、ロブスタ種の二商品を同時に新規上場するという初めての経験に対し、「(社内体制の整備など)準備期間があまりに少ない」 (岡藤商事)との声も聞かれる。
とはいえ、コーヒー先物の先行きが真っ暗というわけではない。ある商社の担当者は「投資家にとって、これほどおもしろい商品はないはず」と話す。
97年のCSCEのコーヒー先物(期近)は、5月に一時1ポイント3ドル18セントを付けた後、11月には1ドル42.5セント迄急落した。
この変動率の大きさに、高収益のチャンスをみいだす投資家は多いはずだ。しばらくは様子を静観したいという商社も、「売買高が増えて裁定取引を狙えるようならば参入する可能性はある」と前向きな姿勢を見せる。当業者の中にも(先物市場という)販売先が一つできると思えば悪くはない」(流通企業)という見方もある。不安を抱えたままの上場ではあるが、予想以上の大型商品に成長する潜在能力は大きい。



上記の内容記事を打ち終わった後さっそく2月26日に次のような記事が飛び込んできました。
コーヒー試験上場正式決定!!
東京穀物商品取引所は25日臨時総会を開き、コーヒー試験上場を正式決定した。6月中旬の取引開始を目指す。上場するのは中南米で生産しているアラビカ種と、アジア地域で生産しているロブスタ種の二品種。
ということでいよいよ日本でも始まります。ただでさえ現在高値の方で動かなくなった相場がもてあそばれないように祈るばかりです。
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チャフとほのおの舞いはほんとうにきれいです。
これまたろまんです。