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香りを求めて
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☆「コーヒー先物上場6月にも見切り発車」との記事が日経に載りました。その内容をお伝え致します。
価格変動増大に不安と期待
東京穀物商品取引所が、六月にもコーヒーの先物上場を決めた。
焙煎(ばいせん)、流通企業といった「当業者」の賃成が得られないままの見切り発車となる。市場菅関係者には不安要因も多いものの、投貸家の参入で期待以上の大型商品に成長する可能性もある。全日本コーヒー協会の調べによる日本のコーヒー輸入量は96年で約32万6000dと、世界第三位の規模だ。「円建てでヘッジできる市場が必要と判断した」という取引所の説明を、商社など流通企業の多くも一応納得している。
だがこれがそのまま「上場賛成」という意見にはつながっていない。特に原料価格の変動を嫌う焙煎会社には、上場によって価格の変動リスクをへヅジできる利点より、「投機資金の参入によって価格変動がかえって増大する心配」の方が大きい。
専門家から見れば技術面でも魅念はあるという。現在日本が輸入するコーヒー一豆の生産国は四十力国以上)にのぼる。さらに、積み出し港や等級なとで商品は細かく分類される。しかし、東穀取が受け波し供用品として設定するのはアラビ力種が六力国、ロブス夕種が四力国。アラビ力種を上場するニューヨークコーヒー・砂糖・ココア取引所(CSCE)が19ヵ国、ロブス夕種を扱うロンドン国際金融先物取引所が二十二力国の商品を供用品とするのに比べ見劣りが否めず、「焙煎会社が先物市場で生豆を調達しようという気にはならないのではないか」との声が出る。
上揚に積極的だった商品取引会社にも不安はある。アラビカ、ロブスタ種の二商品を同時に新規上場するという初めての経験に対し、「(社内体制の整備など)準備期間があまりに少ない」 (岡藤商事)との声も聞かれる。
とはいえ、コーヒー先物の先行きが真っ暗というわけではない。ある商社の担当者は「投資家にとって、これほどおもしろい商品はないはず」と話す。
97年のCSCEのコーヒー先物(期近)は、5月に一時1ポイント3ドル18セントを付けた後、11月には1ドル42.5セント迄急落した。
この変動率の大きさに、高収益のチャンスをみいだす投資家は多いはずだ。しばらくは様子を静観したいという商社も、「売買高が増えて裁定取引を狙えるようならば参入する可能性はある」と前向きな姿勢を見せる。当業者の中にも(先物市場という)販売先が一つできると思えば悪くはない」(流通企業)という見方もある。不安を抱えたままの上場ではあるが、予想以上の大型商品に成長する潜在能力は大きい。
上記の内容記事を打ち終わった後さっそく2月26日に次のような記事が飛び込んできました。
コーヒー試験上場正式決定!!
東京穀物商品取引所は25日臨時総会を開き、コーヒー試験上場を正式決定した。6月中旬の取引開始を目指す。上場するのは中南米で生産しているアラビカ種と、アジア地域で生産しているロブスタ種の二品種。
ということでいよいよ日本でも始まります。ただでさえ現在高値の方で動かなくなった相場がもてあそばれないように祈るばかりです。
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