BAR-kaori
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煎り人のかたらい・今月の香り・

1998年 ・ うづき(卯月) ・

珈琲を飲みながらちょっと”ひとこと”

いちばん さくら
3.27.

1998 April 's Aroma

は る 

春到来 
ぽかぽか
 
4月(うづき)に入りました。
水ぬるむ季節 木々、新芽、生き物すべてが
一斉に吹き出し弾ける。
東京は3月27日桜の開花宣言致しました!!
春到来です。

BAR-kaori

今月の香りの珈琲


「 ブラジル 大自然珈琲 新豆 」
です

      * 今月の香り *
香りで表現
「 ブラジル 大自然珈琲 新豆 」
先日お知らせしましたようにこの大自然珈琲の新豆が入荷 するのは残念ながら今年が最後となりました。
この無農薬栽培での方法は昨年限りで打ちきりとなりました。
大自然珈琲ファンの皆様のために出来るだけ確保しておくつもりですが、その豆がなくなり次第[幻の珈琲]として語り継がれていくことになります・・・・(;_;)
↑→ ・・・・と原稿の全てを書き終わった時、半月ほど船便が遅れる、との連絡が来ました。
・・・・・・・念を押していたのですが、・・・・・・豆が届かないことにはどうしようも・・・・。
来月に回してもいいのですがせっかくの新豆です、少しでも早くお届けしたく、入荷した日からこの大自然珈琲を「今月の香り」としたいと思います。
その間ですが3月半ばに入荷しました、「ボルカン アスール 新豆」を今月前半の今月の香りとさせて頂きます。
この豆も今年もとても良いのが入荷しました。

☆  *****有機栽培の認証****** ☆
現在、多くの食物栽培の世界で本当の有機栽培の認証を(オーガニック)受ける基準がとても厳しくなって来ていると言うことを放映していました。
いくつかある中でまず3年間は土壌に化学肥料を施してないこととか、境界線(隣が化学肥料を散布しているとだめ)の距離がある一定以上なければならないとか、それになんと今の有機肥料の表示は生産者側の自主申告でなされている、ということも今回知りました。これはちょっとあやふやですね。
客観的な保証がないと言うことですから。
そう言う中でシモサカ珈琲農園で何年にもわたってなされて来た土づくりからの無農薬栽培方法は珈琲の世界ではとても出来ないということが残念ながら証明されたのかもわかりません。

♪♪***** わかれ *****♭♭
今、卒業、転勤、まっさかりです。
永田珈琲倶楽部グループには常時30名程のスタッフが仕事に携わってくれていますが、その中に学生の方達もたくさん手伝ってくれてます。今年も又その内の数人の皆さんがこの永田珈琲倶楽部を卒業していきます。
私にとりましていつもの事ながらとても寂しい時期です。
ネット上でもこの季節は大きな流れをみることが出来ます。ネット上ではこの季節を迎えるのが3回目になります。
一年目は夢中の状態でわからなかったのですが、この時期今月の香りのお便りを送りますと、メールが届かなくて戻って来ました。こちらの設定が間違っているものとばかり思って一つ一つチェックし直すのです。ところがその原因ではなく、それまでのアドレスがなくなってしまう、すなわち移動、卒業等で使われなくなってしまっていたのです。
今年も今月のお便りを送ってみますが、少しでもメールが戻ってこないことを願って送信します。
このアドレス移動もインターネットの世界の年度変わり目としての新しい現象として定着していくような気がします。
メールリターン=年度末の変わり目=春

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  今月の珈琲の世界・ひとこと
☆ 本来持っている酸味と腐ったスッパサの違い☆
高産地で(寒暖の差が大きい)裁培される良質豆には本来、その豆自体が持つ特有のとても美味しく味わえる酸味を持っています。(勿論芯まで煎り上げた適性なる焙煎をしてあげての味を基準とします。)
生産国におきましては、この酸味が価格を決定する重要な要素になるのです。この良質酸味成分の舍有量はもともとあまり多くはないのです。この酸味をうまく出して上げる焙煎の工程が私の責任なのですが、目指しますはさわやか酸味です。
この美味しく味わえる酸味と明らかに違うのは発酵によるすっぱ味、また焙煎で生じたアルデヒドの芳香が酸化(腐敗)して、通常よく言われる「スッパイ」と感じる、不快と刺激があります。この差はきちんとしなければいけないと思います。 今までははっきり違うこのあやふやな、あいまいな部分を一色焚くにしてきた世界を、どう違うのか、私の現場よりホームページを介して発信することによりわかってもらう事が珈琲のためにどうしても必要であると思っています。
☆  「苦味」 ☆
まず上質な苦味とは「香りに香味成分と炭水化物が火力によって変化するカラメル臭の調和が保たれ独特の甘味を感じさせるものです。
珈琲が本来持っている苦味とはいろんな味が混在した刺激的な味の苦味ではない事を酸味とスッパサ同様、はっきり認識する必要があります。
しかしこの事はいろいろ理屈で言うよりも目の前に現物があれば説明は一切いりません。
これまでの日本の珈琲の歴史は、珈琲豆本来の説明よりも現物が完成されてない為の余分な言い訳の説明に終始してきたような気がします。
川上から川下までの作品がすでに完成されたものであるならば、その線にのっとって順序よく説明する事によっていけばなっとく出来る部分、またそうでない部分がはっきりする、と、この頃思います。

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珈琲液体の茜色を見るのに、私がやっている方法が何とワインを熟成させる段階での作業中にその光景がありました。先日テレビで放映されてたのですが、ワインの澄んだ状態を見極める時に(完成の段階ではありませんが)その灯り取りにローソクが使われていたのです。
私は前から(といいましても自分で焙煎し始めて芯まで煎り上げられるようになってからですが)芯まで煎りあがった珈琲豆は透き通ったとてもきれいな茜色をしていて、それをカップの中に入れて透明感を味わうことが出来ないまま飲んでしまうことがとても残念に思っていました。そこで「珈琲の香」店を開店をする時には最後まで考えていましたことが、全メニューをクリスタルグラスで提供できないかと、いうことでした。
結論としましては残念ながら作業の段階での大変さが解決できませんでしたので採用することを断念致しました。
一杯の珈琲を楽しく飲む方法に沢山の過程がありますが、この透き通った琥珀色の光景を見ながら飲むことは、香りとか味とかと同じくらいに大事な事だと私は思っています。
その中での色合いを楽しむ過程、バックから照らすあかりもいろいろ試して見ましたが私はローソクのあかりがとてもきれいだと思ってます。今回の放映を見たとき、やはり(ぬくもりも一緒に味わわせてもらえる)ローソクは良かったんだと、ひとり合点した次第です。
皆様も機会がございましたら、お試しになりませんか。

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************☆★ 業 界 ★☆************
Javaの指輪で好みのコーヒーを注文 ('98/3/31)
 魔法の指輪ならぬ「Java Ring」が登場。
Sun Microsystems社は、27日までサンフランシスコで開催していたJavaOneで、Javaチップを組み込んだ指輪を参加者全員に利用してもらい、話題を集めた。
半導体メーカーDallas Semiconductor社との協力で、指輪に半導体チップを埋め込んだ。会議場で飲むコーヒーの種類や飲みたい時間などを登録しておくと、Javaで制御された自動コーヒーメーカーが指輪の情報を読み取って希望のコーヒーを出してくれる。
 指輪はセキュリティーロック式のドアを開ける際のIDカード代わりにも応用できるといい、Sunでは「これをヒントにJavaの利用例を考える参加者が出てくれれば」としている。
↑→ とにかく世の中の流れ早すぎます。
永田珈琲倶楽部の各店でも将来こういう方法で注文をとるようになるかも知れませんね。(^−^)

 ************☆★  ★☆**************
今、話題の書『人の気持ちがが読める人 読めない人』の著者 山形琢也先生 は永田珈琲店が開店したときからのお客様です。
現在は火の玉講師として全国を飛び回ってられますが、その先々で、以前は日本のどこにでも見かけました、ちょっとした「気配り」がなくなったと、例を掲げながら講演されています。先月には小平でも商売の方からのお話もやって頂きました。いま日本のどの業種も時代の先が読めなくて右往左往しています。出てくる数字は悪いのが圧倒的に多いです。そういう中でも頑張っている人たちはたくさんいます。私もその沢山の中の一人として、珈琲の世界からの気配りを、香りを通して伝えようと頑張っているつもりですが、一朝一夕には答えが出ないようです。
皆様も山形先生の本を見かけるようでしたら、どうぞお読みになって下さいませ。
プレジデント3月号に山形先生が掲載されています。

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永田珈琲倶楽部が取材を受けました。
5月位に出版されます「珈琲の本」とそのものの題名の予定です。全国の自家焙煎店の中から数店を取り上げて掲載されるそうです。取材に見えた記者の方がとてもユニークな方で今までの珈琲に関する本とは違った観点から、かなり深くえぐってこの世界を表現して頂けるような気がします。
乞うご期待!!です。

************☆★新・現場からの声★☆**************
  *****☆珈琲の香り店店長記☆********
   --- 外吹く風は金の風
         大きい風には銀の鈴
            けふ一日また金の風---
早春の風を表現した詩の一節ですがここ数日、ほんとうに、金の光をたっぷり含んだ風を体に感じ、この金色に包まれて空高く飛んでいきたい気持ちになります・・・
今月は、珈琲の香店でよく出ている売店豆は何か。
これをちょっと発表してみましょう!まず第1位は:
「珈琲の香り」。やはり香店の顔、というべきものですので開店以来ずっと1位の座を守り続けています。
さらりと飲みやすいブレンドですのでどなたにでも受け入れられ易いのでしょう。そして第2位は:「風の香り」です!
これはブルーマウンテンを7割配合した大変贅沢な、こくのあるブレンドです。値段がやや高めなのにもかかわらず、「風でなくてはだめ」 というお客様が多いのです。
春の風を感じながら「風の香り」、いかがですか?
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小平・グリーンロード推進協議会がいよいよ動きます。
小平市は新しいふるさとづくりの為に市民主体の協議会を発足致しまして、小平市を一周しますグリーンロードを活用しながら、産業の活性化を図り、水と緑を大きなテーマとしまして、豊かで活力のあるふれあいのまち、住み良い小平を築くことを目指します。
これまで一つのテーマを掲げ、まとまって動けなかった小平市がいよいよ市民の皆さんが結集しまして、小平の素晴らしいところを(自然・人・歴史等のネットワーク) 全国に発信していきます。これからなにかの機会に皆様にも目に留まるようになるかも知れませんね。
これから楽しみなこだいらへ、どうぞおでかけ下さいませ。

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☆『不定期ですが四季折々のちいさな写真をメール送信でお送りできますので、(いつまで続くかわかりませんが・・)画像が出るソフトをお持ちの方でもし希望の方がございま したらどうぞお知らせ下さいませ。




ゆきやなぎ & すいせん
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