煎り人のかたらい・今月の香り・
1998年 ・ かんなつき(神無月) ・
珈琲を飲みながらちょっと”ひとこと”
あき の こすもす
1998 October's Aroma
あ き
あきの色・かほり
10月かんなつき(神無月)に入りました。
かんなつき【神無月】陰暦十月の異称。かんなつき。季・秋
今月の香りの珈琲
今月の天の恵みの珈琲は
「 コロンビア・マラゴジッペ 」です

焙煎直後のマラゴジッペです。1998.10.01.
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コロンビアのマラゴジッペ( Colombia Maragogipe )写真左の大きい方です)です。以前に一度今月の香りとしてとりあげました。今回は97年ものが入荷いたしました。上記の写真で御覧になっておわかりのように他の豆に比して倍くらいの大きさです。このマラゴジッペは超大型平豆で(スクリーンナンバー20〜22)見ごたえ、触れごたえ^_^。十分です。これらの味が十分出ますように4.5度ラインで煎り上げていきたいとおもいます。御賞味下さいませ。今回も生豆はとてもよいので旨味をいっぱい出せるよう焙煎いたします。
コロンビア共和国のこと
The Republic of Colombia
首都 ボゴダ
主要言語 スペイン語
16世紀にスペイン植民地となる。1819年に独立革命。グラン・コロンビア共和国が成立。1830年にエクアドル、ベネズエラが分離してヌエバ・グラナダに改称。1886年にコロンビア共和国となる。国土は大部分がアンデス山脈の北端部分に属し、1,000m以上の山脈または高地である。気候は
7〜18℃に安定した常春である。このような山岳の国では中間高度の過ごしやすい土地に都市が形成される。アンデスの三つの尾根が並行。東南部は平地でアマゾン川に接する。土壌は全体的に肥沃で弱酸性。斜面地が多くて水はけも良い。コロンビア・コーヒーの起源にはさだかではないが、ベネズエラの方面、または中米諸国に起源するといわれる。コロンビアは世界のコーヒーでもっとも重要な産地のひとつである。産出量はブラジルについで多い。適度の酸味とコク、バランスの良さから単品でもブレンドでも個性的なコーヒーを作るのに重宝する。コロンビア・コーヒーはすべてウォッシュト(水洗式)である。農園ごとに収穫、果肉の除去、水洗処理、乾燥を行いパーチメントにされる。その後、輸出業者(シッパー)がこれを買い付け、脱穀し、選別し、袋詰めを行う。選別は比重選別とハンドピック、スクリーン選別が行われ、サイズが17以上を80パーセント以上含むものをスプレモ(SUPREMO)、14以上の無選別品をエキセルソ(EXCELSO)とする。今回はこのスクリーンが20〜22という大きな大きな豆粒ということになります。手挽きのミルでは結構大変な作業になることもありますよ。^_^。
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☆ ** 今月の言葉 **☆
今まさに消えようとしている喫茶店について二件のタイムリーな記事がありましたので、要約文章を掲載致します。
まず一誌目は日経誌です
東京では、長居のできる喫茶店が少なくなってきた。セルフサービスのチェーン店が増え、そこそこの味のコーヒーを安い値段で飲めるようになったのは歓迎だが、店の個性は乏しい。一杯のコーヒーでくつろぐのも文化だとすれば、喫茶店の“流通革命”はいささか味気ない。▼「ビアホールの主役はビール、レストランの主役は料理。でも、カフェでは店の空間の方がコーヒーより重要だ」。オーストリアの評論家ハンス・ワイゲルの著作に、こんな一節があるという。音楽の都ウィーンのカフェの歴史は300年以上。今日でも、ハプスブルク帝国時代を彷彿(ほうふつ)とさせる由緒ある店が数多く残っている。▼そのウィーンに、黄金色の奇抜な球形の飾りを載せた白い石造の建物がある。ドイツ語でゼツェシオーンと呼ばれる芸術運動「ウィーン分離派」の展示館だ。画家のクリムトをはじめ世紀末文化の担い手となった分離派の拠点であるこの建物ができてから、今年で100年。その姿は今も、訪れる者に鮮烈な印象を与える。▼分離派の人々もカフェを愛し、カフェも世紀末文化の影響を受けた。当時と同じ椅子(いす)を使い続けている店もある。家具屋が何代も同じ布などの素材や型紙を保存しているので、修理できるらしい。使い捨て、効率第一とは対極にある社会の中で、19世紀末の前衛芸術は伝統の一部になった。さて20世紀末の文化は、100年後にどんな形で残っているのだろうか
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第二誌目 「財界」という雑誌の 「ランキング情報50」 になんと「珈琲の香」店が「癒しの世界編」の中の喫茶店の部門で「東京の快適な喫茶店ベスト10」に選ばれたのです\(^o^)/。この選定基準は下記の文章からしか推測出来ないのですが、選ばれた他の珈琲店が全部都内で営業しているところばかりなのに小平から選ばれたということが私にとりましては非常に嬉しいことです。一般に出されている案内誌に、どうしてこんなお店が掲載されるのかということがよくあります。特に都内の喫茶マップなどにはよけいその傾向があります。というのは、昔はそれらの記事を見て私もわざわざよく出かけていったのです。着いたとたん、取材の人の目はどこについているのか?何が基準なのか、とよく思ったものです。
近頃もワインの世界からある人が、珈琲に関して一連の流れが(味わう原点→嗜好品と珈琲豆本来の味を出すことを分けてない)なんとも繋がらない事を言ってくれてます。この差はこの頃思いますに、自分で創り出すことをやってない人達の独特のものではないのかと。人のつくったものを比較する事だけで判断していく、いつまで経っても違和感を感じている部分がここではないのかと。どの世界でも原点、出発点は大事なのに途中の枝葉の部分で平気に能書きを発していく。私もこれだけ焙煎という世界に入っていかなければ、いまだもって批評家だけの世界を漂っていたかも知れないと考えるとゾッとすることがあります。自分で苦しんで苦しんで初めて、取りあえずの出発点を得ることが出来るということも現場の焙煎家の特権だと思ってます。
こういうことをみてみますと珈琲の世界は本当に深すぎると改めて思います。でもそろそろ、絞ったところで比較する時代に来たような気がするのは私だけでしょうか。
しかし考えてみますとマーケットのターゲットはなんといっても都内です。やはり一歩離れると地方はその点弱い面があります。でも永田珈琲倶楽部グループはインターネット上のおいても現場においても、いつ来店していただいても(現実にはインターネット店を見て御来店下さるお客様が多数いらっしゃいます)期待にそむかないように日々積み重ねています。
↓その内容の文章をご紹介致します↓
「素敵な喫茶店が、近頃めっきり少なくなった。いや喫茶店という言葉自体が、最早死語になりつつある。コーヒーを飲む場所、というなら150円コーヒーショップチェーンやベーカリーカフェが雨後のタケノコのごとく出来ているからである、探すことに事欠かない。だが、憩いの場所、疲れをほぐす場所、そのための時間を気兼ねすること無くゆったりと過ごせる場所、しかもコーヒーもうまい店、それがすなわち喫茶店となると、これはもう、砂浜に落とした金貨を探すようなものだ。見つけだすまでに疲労困憊してしまって、とてもリフレッシュどころの話ではない。統計データでも、日本の喫茶店の数は昭和50年代後半のピーク16万店が現在7万店にまで半減しているという。日本人はもうゆったりのんびり時間を過ごす場所を必要としなくなったのだろうか?・・・・・・・・喫茶店に求める条件は以下のようなものであろう。「繁忙を極める時間のリズムをしばし断ち切れる場所。ひととき仕事を忘れることの出来る時間を過ごせる場所。仕事に挑む活力を再生産できる場所。仕事環境から逃避できる場所。仕事の場が日常空間であるとするならばこれと隔絶した非日常空間。・・・・・・・・・最早今日の喫茶店にこの環境を求めるのはないのもねだりなのだろうか。・・・・・ご安心下さい、そういう喫茶店は健在です。ということで「珈琲の香」店が紹介されるのです。・・・・・・・・・あとは機会ございましたら全国発売ですので書店でお買い求め下さいませ。
今月の業界
東京穀物取引所におけるコーヒー生豆のその後をお知らせいたします。
かなり形になってきた。―――東京穀物取引所の森実季郎理事長は6月に試験上場したコーヒー生豆(アラビカ種、ロブスタ種)の現状をこう解説する。特にアラビカ種は8月の売買高が123000枚(一枚3450kg)に達し、主力商品である粗糖を上回る好調ぶりだ。コーヒーは当初、コーヒーメーカーなど当業者の不参加が問題視されていた。だが当業者がヘッジ(保険つなぎ)目的で市場参加する目安といわれる一日一万枚の売買高を超えるようになり、理事長も「当業者の参加も近い」と自信をのぞかせる。コーヒーは商品取引員に支払う委託手数料が一枚3000円(新規)と、東京穀物取引所の上場商品の中で最も安いことも人気の理由になっている。――――ということで、まだ相場を左右するところまではいってないのが現状のようです。
珈琲に関するできごと
農水省が先日、砂糖について全国の主婦1000人余に尋ねた結果を発表した。質問の一つは、コーヒーや紅茶を飲むとき、スプーン何杯くらいの砂糖を入れるか。最も多かった回答は「入れない」で、全体の43%。とくに3、40代では半数以上が「入れない」派だった。
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珈琲教室開催致します。
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││ ‡ 珈琲の世界からのひとときを どうぞ ‡
││ 第77回
││ こもれび 珈琲教室
││ 美味しく飲む為の ひととき講座
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││ ♪ と き 1998年11月21日(土曜日)午後2時
││ ♪ ところ Space こ も れ び
││ ♪ 会費 1500円(珈琲一杯&おみやげ新鮮珈琲豆)
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││ お話し内容
││一・珈琲へのこだわり。
││ ;一杯の美味しい珈琲でいかにもてなすか。
││ ;たかが珈琲をされど珈琲へ。
││ ; 本物の追求。
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││二・美味しい珈琲を見つける
││ ;珈琲豆の選び方
││ ;良い生豆。
││ ;新鮮な良く煎り上がった豆。
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││三・珈琲の美味しいいれ方。
││ ; 珈琲器具の選び方。
││ ; 湯温度他。
││ ; ホットコーヒーのいれ方
││ ; アイスコーヒーのいれ方
││四・その他。
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鼻福
眼福 口福 感福
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☆『不定期ですが四季折々のちいさな写真をメール送信で
お送りできますので(いつまで続くかわかりませんが・・) 画像が出るソフトをお持ちの方でもし希望の方がございま
したらどうぞお知らせ下さいませ。やり始めてから相当数の 画像をお送りしていますがこういう NOW写真
のおたより、また一興ですね。
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地植え分 ふっくらしてきましたよ
Now 鉢の方 10.1.
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