bar-珈琲教室
←3番目のボタン アイス珈琲→

四番目の掛けボタン・抽出

煎り人の美味しい珈琲の入れ方

こだわれば
その時の豆との出会いによって
その時の入れ方があります。


【新鮮な良い珈琲豆は、お湯をそっと注いであげるだけで 】
【入れ方を案内してくれます。本当です。 】

MESSAGE

かおりと膨らみがいのちです

目の前に致しましてさっそく始めましょう。
まずろ紙とフィルター、ポット、グラスポットを用意いたします。
用意しましたら、焙煎度合いによって違うのですがなるだけ(私はその豆が膨らむぎりぎりの低い温度プラス2〜3度位が、その時の豆の柔らかい味が出ると考えています)中煎り前後でしたら80度〜85度位がいいでしょう。(出会いの豆の表情で最終判断します。人間と同じで最初から全て同じだと決めつけてはいけないと思います。) 粉の量は一応一人前12g〜15g位でしょうか、これは皆様の好みでその都度、その豆にあった量をお探し下さいませ。まず一人前をペーパーに入れ軽く表面を均します。フィルターにのせ、さて一投目は深呼吸をしまして、心を静かに落ちつかせそっとそっとお湯を置いて上げます。
・・・・ちょっとここまでの過程を状況表現してみましょう。・・・煎り上がった珈琲豆をしげしげとみますと、ふっくら茜色をしていましたらグッドです。それをメジャーで計るときにカラカラとスズみたいな音がすれば尚グッドです。その豆の時の、かすかな香を嗅ぐことによりましてこれから粉にする時、もっと大量の香の贈り物があるだろうと、心をときめかせることになります。そして予想通りのかぐわしい珈琲に出会った時、喜びが一段と高まってくるのです・・・。
同時進行でまずポットを温めます。 珈琲カップもゆっくりと目の前にセットし、ポットからゆったりとした気持ちでカップの中にお湯を注いでいきます。(この道すがら精神の状態をも、ある一点・空の世界へと誘っていきます)この過程を毎回繰り返すことによって、珈琲を入れるという驕った考えは無くなってしまいます。そうすることの繰り返しの中で、いろんなことを珈琲から鍛えられ、教えられているということを、ある時気付く事になるのです・・・・・・。 生産からずっと、実にたくさんの方達が携わってきました珈琲の時間の流れが、たくさんのたくさんの思いを込めてこの段階でクライマックスを迎えることになるのです!。それはこれまでの「動」の流れとは違った「静」への誘いを意味します。
私は長い道程からしますと一瞬とも言えるひと時のために、終わりのないいろんな事を求めているのかも知れません。
一瞬のひとときが、何ともいえない心やすまる時を作ってくれるからです。
又、その過程での膨らみの役目は、安らぎを提供してくれるほかに蒸らし(これは大変重要です)とアクを含んだガスを上で止めてくれる事にもなります。
至福のひとときを、どうぞ。
bar-珈琲教室
←3番目のボタン アイス珈琲→